よくある相談と悩み♪



  大きくなってしまった木を、小さくしたい

大きくなってしまった木を小さくするには、剪定(枝下ろし)した後、木が傷まないようにすることが大切です。木が傷む原因は主に、枝葉が無くなりすぎて起こる日焼けです。日焼けにより樹皮がめくれて幹の芯が出てしまうと、それはもう回復しません。樹皮と芯の間に、根から上がる水が通ります。樹皮がめくれると水の通りが途絶えて、その部分は枯れたことになります。ですから、どこまで小さくしても大丈夫なのかを作業前に見極めることがとても重要です。針葉樹は枝下ろしに比較的強く、広葉樹は弱いものが多いです。落葉樹は季節によって大きく違います。具体的なこととして、太い枝や幹を切るときは、その下の小枝を沢山残しておくこと。そして樹種の特徴と季節に配慮することが大切です。どれくらい小さくしたいのか、そのご要望に出来るだけ沿えるよう努力しつつ、作業後にも元気な樹姿を楽しんでいただきたいと思っています。


  花が咲くようにしてほしい

花が咲かない理由は主に2つです。1つめは花芽が付いた後に、それを切ってしまっている場合です。花芽は、花の咲く10ヶ月も前に花芽をつけるものもあります。伸びては切る、伸びては切る、ということを繰り返していると、いつまでたっても花は咲きません。花芽を付ける前に剪定することが大切です。花が咲かない2つめの理由は、木が成長したがっている場合です。勢いの良い強い枝ばかり伸びる場合、木自身は花をつけるより成長したがっていると思って下さい。その時、具体的にすることは、強い枝が出ないような剪定をすることです。強く暴れる枝をなくして成熟した枝を増やしてあげるように剪定すること。そうすれば花芽をつけるようになり、自然に花が咲くようになっていきます。


  実がなるようにしてほい

これも花が咲かないのと同じように、木自身が実をつけたがっていない場合が多いです。 成熟した枝が少なく、若い勢いの良い枝が多い場合です。実をつけるよい成長したい、という木の意志の現れで実がならない。。 対処としては、やはりこれも強い枝が出ないように剪定し、成熟した枝と小枝を残して仕上げることが大切です。 実をならすには、ある程度の木の大きさが必要ですが、幹に近い、ふところの小枝を多く残すことで全体を小さく抑えることも可能です。 その木の性質性格によって様々ですので、ご相談しながら剪定を進めていくことになります。


  大きな木だけ、剪定してほしい

大きな木だけ手に負えないので、なんとかしてほしいという方は多いです。 小さなものはご自身の楽しみとしてお手入れされて、出来ないのもだけを頼みたいという場合。 あるいは大きな木が1本だけあり、それだけ剪定してほしいという場合も。 事前に無料にてお見積りしますので、是非ご相談ください。


  いつでも庭をきれいにしておきたい

庭の音では、年間管理という方法で、ご相談のうえ予定をたてて計画的に管理しているお庭が多くあります。 料金は作業後都度のお支払いです。 計画予定表に費用も明記してあり、1年間の予定作業については予定表以上をご請求することはありません。 作業の多くある例としては、春に基本的な剪定をし、初夏と秋に軽い剪定、消毒と草の処理については都度対処する、というものです。 年間管理開始から2年程過ぎますと、暴れる徒長枝はほとんど出なくなり、年間を通して落ち付いた樹勢を楽しめるようになります。 1年間の料金は、ご要望やお庭の様子によって大きくかわり、100,000円程から500,000円程までと様々です。 無料にてお見積りしますので、是非ご相談ください。


  祖父母の代からある松だけ剪定してほしい

「松は特別」と思う方は多いようです。芽の出方、葉の出方は他の木に無い特別なもので、切り方を間違えば、取り返しがつかなくなります。それが「松の剪定は難しい」と言われる所以です。それから「松にはお金がかかる」と思う方も多いです。その原因が、古葉の揉み上げ(葉むしり、葉そうじなどとも言います)です。これを丁寧にすると、とっても時間がかかります。しかし逆に言えば、それ以外は普通の剪定と基本は変わりません。大きな松になれば、どれくらい「古葉処理作業の扱い」に時間をとるかによって、全体の作業時間が大きく変わり、当然それに伴って料金が変わり、そして「松にお金がかかる」ということにもなります。。私はこう思っています。松はそれほど特別ではない。古葉の揉み上げは必要限に抑え、枝を軽くするように剪定します。そうしたほうが料金も抑えられ、仕上がりも明るくきれいになります。しかし中には、ずっしりとした重厚な仕上がりを好むお客さまもいるので、そこはご相談して決めます。自由度も多く、剪定する人の性格も現れる「松」という木。私は松が大好きです。松だけの剪定、喜んで伺います。


  切り過ぎないでほしい

繁った木をバッサリ剪定すれば、誰がやっても明るくきれいに見えるものです。しかし枝を活かしつつ、目隠し具合、木漏れ日の加減、枝振りを楽しめるようにしながら、かつ爽やかに仕上げるには技術が必要です。鬱陶しく感じるのは、木が大きいからではなく、枝が乱れて伸びていることが一番の原因です。そこに手を入れて整えることで、バッサリと切らなくても、明るくきれいに感じることができます。枝は根と同じバランスを保とうとしますので、強く切れば、また元に戻ろうと強く枝が出やすくなります。穏やかに切れば、その後に強く暴れる枝は出にくくなります。切り過ぎないで仕上げることは、その後の庭を、穏やかに楽しむことが出来る、おススメの方法でもあります。


  木が弱っているようで心配

弱っている原因は主に2つです。地上部なのか、地下部なのか、です。地上部とは日当り条件が合っていないか、または枝の切り過ぎか、です。日光を求める木は日陰にあれば日照不足で弱ります。これは環境を変えるなど、太陽の光が当たるようにしないと治りません。日陰が好きな木が西日当たりの強い場所にあると葉焼け、幹焼けを起こして弱ります。そして、枝の切り過ぎは、根から上げる水を塞き止めることになり、断たれた水路で止まった水が日差しで熱されて、これもやはり葉焼け、樹皮焼け、幹焼けを起こしてしまいます。日差しが強くて弱っている対処としては、幹や枝に包帯のようなもの(緑化テープといいます)を巻きます。これにより日差しを和らげ、根からの水を通りやすくして回復を待ちます。原因が地下部にある場合は、土が悪いか、そもそもの植え方が悪いかのどちらかです。土は改良できます。悪い土を出して処分し、良い土を新しく入れます。しかし植え方が悪かった場合は非常に難しいです。悪い植え方とは、必要以上に深い穴を掘って沈めすぎて植えることです。沈められた根は正常に伸びず、酸素を求めて上にばかり伸びた奇形根になってしまいます。こうなってしまうと対処法はないので、最初に植える時は重々注意が必要です。いずれにしても原因は単純でない場合が多く、複合的に対処することになります。


  台風で倒れるのではと心配

根が十分張れていないのに、地上部の枝葉が重くなっている場合や、片方に重心が寄っている場合、支柱が効果的です。1番丈夫な支柱は3本の柱で支えるものです。1本の柱で支えるものは、簡易ではありますが、風で幹とともに揺れてしまいます。幹を揺らさないように、また、幹の揺れによって地下部で根が動かないようにすれば、倒れることはありません。木の大きさや幹の太さによって丸太支柱か竹支柱かを判断します。その周りの地面の状況で設置できるかどうかという問題もありますので、実際に拝見してから、ご相談ということになります。


  毛虫にかぶれて困っている

肌がかぶれたり痒くなってりする毛虫の代表はチャドクガという毛虫です。これは虫がいなくなった(成虫になっていなくなった)後でも、毛が残っていれば、それだけでかぶれます。主にツバキやサザンカ、サカキ、オチャノキに付きます。発生時期は5月前後と8月前後の2回。その時期に消毒することをおススメします。また卵を見つけて除去するのも効果的です。葉の裏にクリーム色のワタのような卵を産みつけますので、それを見つけたら指で擦り落として下さい。卵にはかぶれませんのでご安心を。


  木が多くて悩んでいる。根ごと抜いて少なくしたい

何を抜いて、何を残したら良いかというのは是非、ご相談いただきたいことです。抜かないで剪定で十分ということもありますし、抜かないで伐採(地際で切る)だけで済めば費用が抑えられます。伐採した数年後に腐った根を抜くのは、とても簡単です。あるいは、抜いたほうが良い木と、残したほうが良い木が逆の場合もあります。少なくした後、以前よりもっと、お庭を楽しんでいただけるようにご提案できればと思います。



Copyright(C) 2024 Yoshikazu Saito : Niwa no Oto : All Right Reserved.